はじめに

私達は、小学校から中学校に進学するときに、1度は必ず自分のなりたい職業、将来像を作文や卒業文集に書いています。

多くの人達は、残念ながら子供の頃に描いた自分の将来像や職業が今の状況と一致している方はほとんどいません。私もその1人です。

小学生卒業時の満12歳といえば丁度思春期の時期です。両親や友達、先生、隣人の方々の自分に対する目線を気にした発言をする頃です。

「将来何になりたいですか」という課題に対して、多くの子供は周囲を意識したその後の行動に表さない文面や発言をしています。

中学校でも多くの遊び、友達とのコミュニケーションなどの経験を積みます。 2017年時点で現在40歳~20歳代の多くの方は、 具体的な将来像が無いために、両親の「とりあえず優秀な大学を卒業しなさい」の謳い文句で、 高校受験、大学受験に流された方が多くいらっしゃられると思います。

学問を勉強する事自体は、とても有益です。ただし、「何のために(What for ?)」[目的]が欠落しています。

そして、大学4年生になって就職活動をするときに初めて「将来何になりたい」とやっと真剣に考えます。

一流の人達は

【CaseStudy1】イチロー選手の小学生の作文

僕の夢

ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校でも全国大会へ 出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練 習にはじしんがあります。ぼくは3才の時から練習を始めています。3才~7才までは、半年位や っていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、はげしい練習をやっています。 だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。そんなに練習をやっているん だから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、中学、高校で活躍して高校を卒業して からプロに入団するつもりです。そして、その球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。

ドラフト入団でけいやく金は、1億円以上が目標です。 ぼくがじしんのあるのは、投手と打げきです。去年の夏ぼくたちは、全国大会へ行きました。そして ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバ-1投手とかくしんできるほどです。打げきで は県大会、4試合のうちに、ホ-ムランを3本打ちました。そして、全体を通して打りつは5割8分3 りんでした。このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。そして、ぼくたちは1年間まけ知らず で野球ができました。だから、このちょうしで、これからもがんばります。

そして、ぼくが一流の選手になって試合にでれるようになったら、お世話になった人に招待券をくばって、 おうえんしてもらうのも1つです。とにかく一番大きな夢は、プロ野球選手になることです。

(愛知県西春日井郡豊山小学校 卒業文集「思い出・仲間」から)より引用。

日本の多くの小学校の授業に活用され、多くの子供達に影響を与えています。