基本用語

Eclipseの画面構成をしているパースペクティブ、ビューなどの基本用語とメニュー構成について説明します。
本書で利用しているEclipseのバージョンは4.6.3 Neon [pleiades]を利用します。

概念図

eclipseの概念図

Eclipseの概念図になります。ワークベンチ(Workbench)がEclipseを起動すると1つだけ生成されます。
ワークベンチは、1~Nのワークベンチウィンドウ(Workbench Window ※.以下ウィンドウ)を管理します。
多くの方々が1つのウィンドウで作業されていると思いますが、
[メニューバー]-[ウィンドウ]-[新規ウィンドウ]で複数のEclipseのウィンドウを開く事ができます。

ウィンドウは、1画面のレイアウトや表示しているビュー(View)、エディタ(Editor)を管理する パースペクティブ(Perspective)を1~N個管理します。 概念図では、2つのパースペクティブが開発者の操作で1回以上表示され、選択されているパースペクティブが画面に表示されている状態を表しています。

パースペクティブは、1画面分のレイアウト及びレイアウトを構成する複数のビューとエディタを管理します。

ワークベンチ(Workbench)

ワークベンチ(Workbench)は、日本語に直訳すると「作業台」になります。 その意味のとおり、ワークベンチは、開発者が実行した操作と画面構成など全体を管理するための作業台です。 Eclipseの利用者がワークベンチを意識する必要性はありません。Eclipseをベースに例えばUMLの設計ツールなどのプラグイン開発をする開発者が EclipseのAPIを操作する場合にワークベンチがクラスやAPIとして出現します。

パースペクティブ(Perspective)

パースぺクティブの画面

パースペクティブ(Perspective)とは、ウィンドウに表示される複数のビュー、エディタで構成される1つの画面構成です。 パースペクティブは、開発者がアプリケーションを開発する際に何かの視点に特化した機能です。 例えば、[Java]パースペクティブは、Javaアプリケーションの開発をパッケージ階層とクラスの構成に主眼を置き、 [パッケージエクスプローラー]ビューに、パッケージ階層とディレクトリ構成を表示します。 そして、[アウトライン]ビューにエディタに表示しているクラスのフィールド、メソッドなどを一覧表示します。

ウィンドウに表示したパースペクティブは、赤線枠部(※.フルスクリーンの場合には、画面左上に表示されます。)にショートカットアイコンが表示されます。 新規にパースペクティブを追加する場合には、[メニューバー]-[ウィンドウ]-[パースペクティブ]-[パースペクティブを開く]から、 対象のパースペクティブのアイコンを選択することで、パースペクティブがウィンドウに追加されます。

ビュー(View)

パースぺクティブの画面

ビューはパースペクティブを構成する最初単位の部品です。上記図の赤線枠がビューに該当します。 ビュー1つ1つに何かの役割に特化した機能を持っています。 上記図の右のJavaソースの表示部分は、エディタと呼びます。 ビューは、1つの表示エリア(赤線枠内)に複数のビューを重ねる事が可能です。 重ねられたビューは、タブで切り替えます。

ビューを新規にウィンドウに追加する方法は、[メニューバー]-[ウィンドウ]-[ビューの表示]で表示したいビューを選択します。