代入演算子

演算子とはプログラム言語が、開発者が実現したい「処理」を表現するために用意された最も基本的な構文の1つです。

プログラムの読み方で説明させて頂いたように、
等式(=)の右にある値を左に格納するの意味です。

代入演算子は、12通りありますがプログラムで表現される多くは、(=)等式になります。

代入演算子の構文

代入演算子の構文
型名(オブジェクト型又はプリミティブ型) 変数名 = 値(オブジェクトのインスタンス、プリミティブ型の値、評価式)

等式以外は、=を利用する代入演算子に代えて下さい。

代入演算子の一覧

代入演算子 展開式 説明
= x = y; x = y; 左の変数yの値を右の変数xに格納します。
+= x += y; x = x + y; xの処理前の値にyを加算して、変数xに格納します。
-= x -= y; x = x - y xの処理前の値の値からyの値を減算して、変数xに格納します。
*= x *= y; x = x * y; xの処理前の値にyの値を乗算して、変数xに格納します。
/= x /= y; x = x / y; xの処理前の値にyの値を除算して、xの変数に格納します。
%= x %= y; x = x % y; xの処理前の値にyの値を除算した剰余を、xの変数に格納します。
&= x &= y; x = x & y; ビット演算子で詳しく説明します。
ビット演算におけるxの処理前の値 AND yを xに代入する意味です。
^= x ^= y; x = x ^ y; ビット演算子で詳しく説明します。
ビット演算におけるxの処理前の値 XOR yを xに代入する意味です。
|= x |= y; x = x | y; ビット演算子で詳しく説明します。
ビット演算におけるxの処理前の値 OR yを xに代入する意味です。
<<= x <<= y; x = x << y; シフト演算子で詳しく説明します。
>>= x >>= y; x = x >> y; シフト演算子で詳しく説明します。
>>>= x >>>= y; x = x >>> y; シフト演算子で詳しく説明します。

一覧表では、代入演算子が12通りありますが、開発現場で利用される多くの演算子が(=)等式です。
他の代入演算子は、x = x 演算子 y の形式の代替構文のため必要性を私は感じません。

代入演算子の作法を決める

大規模な開発では、この代入演算子のコーディングルールを共通チームや先行チームが明示化しないと、
エンジニアの経験年数やスキルに依存したばらつきのあるソースファイルができます。

運用性を高めるためにも、チームでコーディングルールを先に決めて統一した表記方法にして下さい。